Mar 05, 2009
秋葉原のコスプレ事情について
コスプレは、現在日本全国で非常に流行しています。その中でも、秋葉原という街は非常にコスプレ好きが集まる場所です。一般人がコスプレをしているところもあれば喫茶店で働いている人がコスプレでもあります。マッサージ店の店員がコスプレを着ているところも、このセールスマンを目的に来る人も多いようです。12月のサンタクロースの時期。お願いするプレゼント、それは家族みんなで楽しくクリスマスツリーを囲んでケーキを食べたい。クリスマスの家族はバラバラでお互いに送る。バラバラで送っても家族が良ければそれで良い。入院大手術予定の家族がいる。お願いするプレゼントは、手術の成功、楽しいクリスマスにしよう。
ここまで数回にわたってユニファイドコミュニケーション(UC)を使ったワークスタイル革新の価値について紹介してきました。ここは、UCの世界で今起こりつつある変化や、さまざまな活用事例を紹介していく予定でしたが、今回は、先月発生した東日本大震災に際し、筆者自身が実際に体験したUCの実力についてお話ししたいと思います。
●関係者の安否を素早く確認
本震発生時、筆者は品川の本社オフィスではなく、大手町のショールームでセミナーの登壇中でした。直前に緊急地震速報のアナウンスが流れたこともあり、お客様も含めて誰もけがをしなかったことは幸いでした。しかし大規模な余震も予想されたため、来場者が全員避難し、ショールームはクローズしました。
筆者は引き続きショールームに残って品川の本社オフィスと連絡をとり、同僚の安否を確認しようとしました。固定電話や携帯電話が集中してつながりづらい状況にあることは周囲の様子から明らかでしたので、普段持ち歩いている11インチの小型ノートPCを開き、UCツールである「Microsoft Lync」クライアントを起動しました。
以前に紹介のように、Lyncには「プレゼンス」と呼ばれる相手の連絡可能状況を知るための情報が表示されます。Lyncのプレゼンス情報は自動更新されるため、相手の居場所や状態がかなりの精度で分かります。Lyncを起動して筆者が所属するグループの一覧を見ると、「青信号」、つまり「連絡可能」となっている同僚が数人いました。ここで「マルチパーティ(複数人)チャット」を呼び掛けてみました。筆者と同様に外出先からアクセスしている同僚もいましたが、声を掛けた範囲では皆無事で一安心です。「赤信号」のメンバーは、会議など何らかのコミュニケーション中ですのでおそらく大丈夫。「黄色信号」、つまり退席中のユーザーも、何分か退席している状態なのかが表示されますので、地震発生後の退席であれば無事と判断していいでしょう。
その他にオフラインで状態が不明な同僚もいましたが、その後オンラインになったり「無事です」のようなコメントをつぶやいたりといった行動が確認され、結局このプレゼンス情報だけで、メンバー全員の無事を確認できました。
●低帯域で必要最小限のコミュニケーションを維持
青信号の相手とは、その後も適宜コミュニケーションを続けました。また筆者も青であることを見つけてチャットを呼び掛けてくる同僚もいました。こうした非常時には、どうしても外部からの情報が少なくなりますので、つながりを維持できる人がいる、ということだけでも少し安心できるものです。しかし、あまりに相手が増えると1対1のチャットでは収拾がつかなくなるため、近しい間柄の同僚同士であればこちらで会話を取りまとめることもしました。いわば、散らばっているメンバーが私を媒介としてつながったようなものです。ここで私が抜けたとしても彼らの間での会話は維持されます。こうした「つながり」の波及は、直線的なコミュニケーション手段である電話では、まずできない芸当です。
そして何より、このつながりが切れることがなかったことが重要です。シンプルなテキストチャットは、もともと容量を必要としませんし、十分なネットワーク帯域を確保できない場合も、一時的に遅延が発生したとしても電話のように切れたりすることはありません。相手が同じネットワーク上にいて、つながり続けているという安心感は、電話に匹敵するレベルであることを実感しました。
その後、筆者は帰宅を決意するわけですが、自宅についたのは結局日付が変わってからでした。とても本社に立ち寄るような余裕はなく、持ち帰ったのはノートPC1台だけです。
●急な自宅待機でも生産性を維持
翌週からは業務に支障のない限り、原則として在宅勤務の指示が出されました。もちろん在宅と言っても、常に連絡可能であることを条件に勤務の場所は自由ですので、必ずしも普段の「自宅」である必要はありません。
筆者もここから1週間以上は一度も本社には出向きませんでした。本当に何の準備もないまま、突然に在宅勤務を始めたわけですが、しかし意外なほど困りませんでした。これには、全社に展開されている3つのテクノロジーが大きく貢献しています。
1つ目は、Windows 7に搭載された「Direct Access」です。これは専用のVPNクライアントソフトウェアなどを必要とせず、インターネットを経由して直接企業内ネットワークに安全にアクセスできるものです。持ち帰ったノートPCで自宅でも外出先でも、すぐにオフィス内で使用しているのと同じく全てのイントラネットリソースを利用できたのです。発注やイベント管理、経理処理などのために社内システムにアクセスする機会が何度もありましたが、全て問題なく処理できました。
2つ目は、デスクトップのOfficeスイートに含まれる「SharePoint Workspace」によるフォルダの自動同期です。Direct Accessがあっても、こちら側の接続状況が悪ければ、ファイルのコピーだけでも相当な時間がかかります。SharePoint Workspaceは、「ワークスペース」と呼ばれるフォルダの内容を、複数のコンピュータ間で自動的に同期します。筆者の場合、部門のワークスペースや、自分が所有する複数のPCの「My Documentsフォルダー」を同期するワークスペースなどを持っています。このおかげで、ノートPCのローカルのHDDには、既に重要なファイルの多くがコピー済みで、サイズの大きい売上分析用Excelやセミナー用のPowerPoint資料などもすぐに利用できたのです。
3つ目はもちろんUCです。プレゼンスやテキストチャットだけでなく、在宅勤務ではオンライン会議や音声通話がさらに役立ちました。日常の部門会議は、会議室やフリースペースに移動して、資料をモニターに投影しながら行っていました。Lyncのオンライン会議では、モニターの代わりに各人のLyncクライアント上で資料やアプリケーションの共有ができますが、その資料への書き込みやアプリケーションのリモート操作もできますので、むしろ生産性が上がる部分もあります。
また、資料共有をするまでもないがテキストチャットではもどかしいような場合、Lyncの音声通話だけを使いました。内線と同じなので、相手がどこにいようとも電話代はかからず、気軽に利用できました。
●外部とのコミュニケーションにも威力を発揮
外部の顧客とのコミュニケーションにもUCが活躍しました。インターネット上に会議サーバを公開しているため、外部の顧客ともオンライン会議ができます。本当は顧客先に訪問してLyncの事例取材の事前調整を行う予定でしたが、交通に不安もあったため、Lyncを使ったオンライン会議に切り替えました。
また一部のパートナー企業とは、「フェデレーション」と呼ぶ、お互いのLyncネットワークを接続するようにしていました。社内のメンバーと同じレベルで全てのLyncの機能が使えました。さらに、至急の対応のためにLyncのVoIP外線通話機能を使って顧客に電話をかけたり、外線着信を受けたりすることもありました。Lyncは、ログインさえすればクライアントソフトウェアが自分の「ソフトフォン」になり、外線の発着信ができます。持ち帰ったノートPCが筆者の電話機になったわけです。こちらから打ち明けない限り、相手は筆者が自宅から電話しているとは思わなかったでしょう。実際に公衆回線へはソフトウェアPBXとして動作している会社のLync Serverからつながっているため、相手の着信には筆者の会社の電話番号が表示されますし、通信キャリアに支払う電話代もサーバの場所からの発信として会社にチャージされます。
●必要な仕事環境を1台の非力なノートPCだけで再現
事前の準備なく、突然出社しなくなっても生産性を落とさずに済んだのは、手持ちの非力なノートPC1台であっても必要なレベルの仕事環境を再現できたからです。オフィスや自宅といった特定の場所に限定せず、どんな場所に移動したとしても高い生産性を維持できる、情報活用インフラが整備されていたことが、最大のポイントです。
ここまであえて説明はしてきませんでしたが、もちろんOutlookによる電子メールやWord、Excel、PowerPointといったデスクトップツールも必要不可欠な要素でした。筆者の場合は、余震や事故、停電など突然のアクシデントにもすぐに対応できるように、この間はできるだけノートPCで作業するようにしていました。また、連休を利用して遠出もしたのですが、その際もこのノートPCと通信カードを持ち歩き、残作業や会社のポリシー変更への対応を続けました。外出先での作業では必ずしも良好なネットワーク環境は保障されませんから、基本的な作業はオフラインで実行し、必要最低限の部分をネットワークに依存するような作業環境が必要です。また、あれこれ多数のデバイスを持ち歩いている余裕はありませんから、1台のノートPCにすべてが集約されていることが望ましいのです。作業の土台となるデスクトップOfficeスイートとUCが、そのためのベストな組み合わせであることを切実に体験した1週間でした
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